西日本で発生した集中豪雨にて甚大な被害が出ているという情報に接し、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
また、被災者の人や動物たちが1日でも早く平穏な生活に戻れるよう、お祈りいたしております。
災害に関して一点、
マイクロチップについてですが、これまで何人かのオーナーさんに
「うちの犬はマイクロチップをつけているから、山で迷子になっても大丈夫」
といった話をされたことがあります。
これは誤解です。
マイクロチップは15桁の個体識別番号(マイナンバーのようなもの)を一頭一頭に与えるものであって、
GPS(Global positioning system:全地球測位システム)のように、迷子になっても追跡できるものではありません。
ただ、
マイナンバーのように身分証明が可能なので、
保護センターや保健所、動物病院などで保護された際に、マイクロチップリーダーを用いて識別番号を確認することで、ご家族特定の一助になります。
マイクロチップは、
『動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)』の第7条第3項にて
”動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。”
とあり、義務化はされていませんが必要な処置の一つとして、装着が推奨されています。
迷子になるのは、数年に一度の天災に限ったことではありません。
以前大型犬で、普段家の中でしか過ごさないけど、雷の音でパニックになって家を飛び出し、迷子になってしまったという子もいました。
迷子対策として
- 鑑札(犬)
- 狂犬病予防注射済票(犬)
- 首輪や迷子札
- マイクロチップ
など、日常的にしておくことをお勧めします。